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医療の現状に思う

先日、研究会に参加してきました。
非常に内容の濃いもので、毎回楽しみにしているのですが、今回はJMSで医療コンサルを手掛けられている八田さんから「医療・介護制度の流れについて」と、ACT(Advanced Cleaning Technics)社の鶴田さんから「院内感染の対応の実態」というお話を伺いました。

講演内容
1:医療制度改革は何故必要なのか?
2:医療から介護への移行
3:なぜ介護保険が必要となったか?
こんな流れのお話をいただきました。
改めて
各種データを見て思うのは、早く意識を変えて取り組まなければならないことは山ほどある。ということです。
院内感染やその対応策の実態も同様です。

それにしても、こうした医療関係や社会保障、そして介護系のデータって、いつも頭に入りにくいです。お話を聞いているとグラフや数値は理解できるのに、何故でしょうか?
やはり、TVで映像慣れしているせいでしょうか?

そこで、今回は非常に分かりやすいグラフを1枚だけ掲載します。
平成17年の人口動態統計から、死亡場所の年次推移をグラフ化したものです。
1975年を境に、自宅死と病院死がきれいに反転しているのが分かります。

死亡場所グラフ

昨晩のテレビ朝日のたけしさんの番組でもちょうど同じデータが引用され、心情的には自宅死が良いと思う方が少なくないが、死亡前24時間以内に医師の診察がなければ警察の取り調べや検死、果ては解剖に至るまでが行われ、故人の生前を想い悲しむゆとりなど無いので病院死の方が現代には合っているような紹介でした。
事件と見極める上で必要な過程なのだとも思いますが、ヒドイ話です。

しかし、医療費的に見ると、生前の最後の1ヶ月や1年にその9割が費やされるとも言われているそうで、医療費が膨大に増え続けている現状を考えると、簡単に同意できない側面もあります。
多くが核家族化した現代社会において、否応なく病院死に至るケースが増えているわけで、簡単に解決できる話でもないですが、医療を考える上で重要なポイントです。

みなさんはどう考えますか?
おまけに世界との比較のグラフも掲載しておきます。
世界比較

(八村大輔)

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