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(続編)急速に進化し活性化し始めた北米のボディモニタリング市場。

 2011年の昨年6月、TEDにて予告され大きな期待を持って市場投入されたJAWBONEの「UP」が、fitbitを凌駕し得るスタイルとユーザビリティを持ち合わせて刺激的な話題をさらっていたので、fitbitとすれば結果的に絶妙なタイミングでのラインナップ強化といえるだろう。

TED×UP

JAWBONE UP

国内市場では、この分野は受け入れられないなどと悲観的な観測が多かったが、さすがにここまであらゆるソリューションが顕在化してくれば、この市場がどれだけの可能性を秘めているか、そして高齢社会における社会保障費の抑制を促進し、一般の方々が楽しく前向きに、そして自然と日常生活に健康チェックシステムを取り入れることの重要性に気付く方が増えると思う。

今まで、このPHR(Personal Health Record:僕はボディモニタリングと呼んでいる)分野の話題に関しては外部に出すこと無く、起業以来ずーっと関連企業との打ち合わせや情報収集、そして海外のスタートアップの訪問などに徹してきた。お陰で現在この分野の人脈や技術情報は、かなり集めることが出来ている。その興味の強さから
会社のWEBにもこのくらいの情報しか出してこなかった。

 それは全て、15年以上前に打ち立てた「メディテインメント・コンセプト」(明るく楽しく自発的に継続性ある健康増進社会の実現)を着想してからの夢である、”ボイディモニタリング事業”の立ち上げと普及、そしてそのプラットフォームづくりを独自に進めたい、というメディシンクのビジョンとなる思いからだった。

 しかし、市場はここ数年急速に動き、ITベンチャーの情報オープン化やソーシャル化、フリーミアム手法やプラットフォームビジネスの一般化など、単独で機密的に小さく動くより、ダイナミックに興味ある方々をネットワークし巻き込んでいく方が時代に呼応できると感じ始めた。

技術だけでなく、一般ピープルの日常使いに必要なのはデザインやユーザビリティ、分かり易さであることに、日本の多くの技術系企業や大手メーカーに着目して欲しいし、その部分への投資に積極的になって頂ければ嬉しい。

最後に、デザイン性に非常に優れたUPのプロオーションをビデオを観て頂きたい。




次回は、本日行われたベルギーのimecという研究機関のPHRの研究成果
を、産業技術総合研究所で行われたクローズドなプレゼンに参加してきたので、そのレポートをまとめたい。
八村大輔
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テーマ : ITニュース - ジャンル : ニュース